睡龍がひやろおしの概念を変える!これすごい。
久保社長のひやおろしの案内に「ひやおろしのレベルを完璧に超越しました」というパワーワードが。
内容を見ると、なんと平成30BY!5年熟成のひやろおしです、これは冷おりてるでしょう(笑)
生詰タイプとは、搾った後に一回だけ火入れを行います、そのまま久保本家酒造さんは冷蔵庫で熟成。
仕入れた際にも「冷蔵にて保管お願いします」と明記してありました。
イメージでは、睡龍などお燗が得意な蔵元は、冷暗所(15度前後)で保管すると思うのですが、
しっかりと冷蔵熟成。これはちょっと意外でしたが、飲めば納得でした。
この色合い、琥珀色なのに透き通ってるような印象、枯れた香りが漂います、とても良い香り。
冷えた状態でまずは... コクあり、深い甘みもあって、うまいなー。と思うと同時に、やはり温めたくなる。
ぬる燗くらいで試す、はい美味しい。最高。これが熟成なんだと思わせてくれる、飲む手と美味しさが止まらない。
そして熱燗(かなり熱め)、やっぱりこの温度帯も好きだなーと。旨味と枯れ感と酸味などが、全てまるまってる。
そしてここからの、燗冷ましがまたなんとも言えません、ぬる燗の温度帯への落ち着き。最高。
同じぬる燗でも、温度が上げていったぬる燗と、一度高い温度に上げてから下がってきたぬる燗では、味が全く違う。
ちょっとレベルが本当に違う、じっくりと付き合える一本。
そしてやはり睡龍全般にも言えるんだけど、どれも恐ろしく「クリアな質感」はなぜだろうと。
下手したら、モダンの酒よりもクリアだったりする。説明が難しいですが、雑味やザラザラ感が無いという感じ。
個人的には、総じてクリアな質感の日本酒って、好きだなと。飲んでて疲れない。
何よりも存在感バリバリあるのに、食事の邪魔をしないってところが、良いなーと。
このひやおろし、ちょっと異次元な美味しさですので、是非お試しください。クリア感、是非見つけてください。
<独り言>
ここまで味わいもあり、枯れ感もきれいな酒って、中々無い、、、
やっぱり加藤杜氏の造りの、酵母数に関わってくるような感じがする。
この辺は、また加藤杜氏に直接聞くとしましょう。
原料米 | 阿波山田錦、日本晴 |
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
度数 | 15度 |
蔵元 | 久保本家酒造 (奈良県) |