吟醸造りで品格を高めた、別誂えの生原酒!
文化元年(1804年)創業。当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受け、
一般には「萬悦」の銘柄で親しまれていました。
又、当蔵元は古来「うまさけの国」と言われたこの「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、
寒冷な気候、良質の酒米と水という、酒造りの好条件に恵まれた環境にあります。
このことは、当蔵の基本方針にも表れていて、長い歴史の中、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことこそ、
造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りに励んでいます。
菩提(ぼだい)もと仕込みは、今からおよそ1,200年前ころの平安時代ころに用いられていた伝統的な日本酒製法です。
大正~昭和ころに一旦途絶えてしまいますが、辻本店が全国に先駆けて復刻!
日本酒の世界をもっと面白く深い境地に、そして世界を驚嘆させるようなお酒を目指して、
今後「全量菩提もと仕込み」として動きだします。
こちらは、地元で愛される定番純米吟醸酒「御前酒 如意山」が今後菩提もと仕込みとなってリニューアルされるのに先立って、
今回「別誂え」として初蔵出しとなった生原酒です!
酒蔵の環境のなかで、目に見えない微生物との共生から生まれるのが菩提もとのお酒。
御前酒では、今回はここに「吟醸造り」の文脈を加えることに挑戦!
醪の最高温度は10℃台という厳しい制限の中で、微生物とじっくり向き合いながら、
難易度の高い酒造りに蔵人たちも心を込めて醸しました。
清涼感あるクリアな酒質で口内をスルスル流れながらも、雄町らしいふくよかなニュアンスもしっかりと感じられます。
全体に非常に繊細な印象で、でも余韻は比較的長め、そして清涼感とともにフェードアウト。
この流れがとっても心地よく、無意識に次の一口を欲します。
仕込みの多くが精米歩合65%の御前酒にとって、今回の純米吟醸酒はなかなかレアですね!
別誂えということで生産量も少量、当店入荷数もかなり少な目!
「岡山雄町×御前酒菩提もと×吟醸造り」としての品格、ぜひ皆さまも感じてみてください。

原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
原料米 | 岡山県産 雄町 |
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | +2.0 |
酸度 | 2.0 |
度数 | 17度(原酒) |
蔵元 | (株) 辻本店 (岡山県) |