麹歩合39%だとどうなるの?こうなるの!麹39のトライアル酒!
島根県出雲市で手造りにこだわる蔵元、旭日酒造さん。
お米の味をしっかりと引き出し、飲み飽きしないお酒を作り上げています。
またお燗に最適な商品も多く、じっくりと付き合えば付き合う程にハマってしまうこと間違い無し。
蔵元の娘さんであります、寺田栄里子さん。
旦那さんの幸一さん(製造部長)と蔵へ入り、納得いく日本酒を造り続けている。
いつも厳しい目線で見てしまうんです、納得のお酒はまだまだです!と栄里子さん、高い志が伺える。
生産石数 約600石、旨味を引き出す為に蔵でゆっくりと熟成させてから出荷となる商品が多い。
蔵としてはコストも手間も掛かりますが、十旭日らしさを貫きます。
なんともPOPでインパクト大のラベルが特徴のこのお酒!
裏ラベルにも記載がありますが、発酵の面白さ、日本酒の味わいの幅の可能性をもとめて醸造したトライアル商品となります。
39とは、麹の使用比率が39%であることを指しています。
お酒を造る上で欠かせない工程がアルコール発酵!「酵母」という微生物の働きにより糖分がアルコールに変換されます!
ところが、お米の主成分はデンプンで、実は糖分はほとんど含まれていないのです。
ですので、アルコール発酵するためには、まずデンプンを糖に変換しなければならないのです。
その役割を担うのが「麹」(麹菌という微生物)!いわば、酒の味の源という重要な役割を担っているのです!
通常であれば、酒米に対する麹の使用比率はだいたい20%程度が基本なのだそうですが、
それを39%使用したこのお酒…、いったいどんな味わいなの??
試飲した率直な感想…「甘旨い!!」
とろみある口当たりに、香ばしいカラメルのような香味、米の甘旨味部分をギュギュギュっと凝縮したかのような。
少し遅れて、だんだんとほろ苦味が味わいを上書きしていきます。これがまた良いアクセントに!
どことなくシェリー酒を連想させますね!甘旨味の脇を小粒ながら上品な酸味が固めてくれています。
そして、口内または体内で温度が上がるとともに、香味も幾分かまろやかに変化していくのがわかります。セルフ熟成ですね!
お燗にすると甘みがグググ~っと伸びて、まるでシロップのような濃醇な味わいに変化!
それでいて甘ったるくなく、後味は意外とサラサラ!自然と後を引きます!
豚の角煮とか、燻製ナッツとか、少し熟成感ある甘めの料理と抜群に合いそう!
でもやっぱり鉄板は、お燗酒をバニラアイスにかけて食べる!!これ、絶対間違いない!!
いろんな楽しみ方ができる、いわゆる「変態酒」です!ぜひいろいろ遊んじゃってくださいー!!
原料米 | 国産米(等外米雄町) |
精米歩合 | 70% |
日本酒度 | -23 |
酸度 | 2.2 |
度数 | 16度 |
蔵元 | 旭日酒造 (島根県) |