その出会いは突然に、吾有事の隠れた銘酒!!
後継者不足と経営難から休業していた、鶴岡市上山添の清酒「奥羽自慢」蔵元の佐藤仁左衛門(にざえもん)酒造場。
同県の酒田市の楯の川酒造(佐藤淳平社長)が「300年続く老舗をこのまま閉じてほしくない」と、
再建に向けた支援に乗り出し完全復活を遂げる。25BY醸造は50石と少ない数量でしたが、小さくても力強い一歩を歩みます。
29BYより、新体制で動き出すことになりました!
醸造責任者として当時27歳の阿部龍弥氏が、販売責任者として同じく当時27歳の北山幸輝氏がそれぞれ就任!
商品開発および統括を、蔵元の佐藤淳平氏が自ら手がけます。
そして、新ブランド「吾有事」も立ち上げます。※従来の「奥羽自慢」商品は終売となります。
「吾有事」とは、曹洞宗の開祖・道元禅師の言葉で、自分の「存在」と「時間」との一体感を表す意味です。
酒造りにおいては、経過する時間や自分の存在を忘れるくらい没頭して造ったという意味合いを込めているそうです。
また、商品コンセプトは、以下の通りです。
・オール山形県産米を使用し、全量手作り
・綺麗で上品な旨味のある味わい、わかり易い酒質への転換
そしてラベルには、狼煙に見立てた力強い「吾」の一文字!
蔵のあります鶴岡の土地から満を持して「反撃の狼煙(のろし)を上げる」という意味合いも込められているそうです。
若手コンビで始動した奥羽自慢株式会社、当店も全力で応援致します。
先日山形のとある居酒屋にて、醸造責任者りゅうやんと、山形県まるはち酒店の若社長・マコと3人で飲んでいたときのこと、
「あそこにある黒ラベルの吾有事って何?あんなお酒今まであったっけ??」
真っ黒なラベルに輝く吾有事の文字、そして「尖鋭辛口」の文字、かっちょ良いスタイリッシュなラベル!
一緒にいた山形県まるはち酒店の若社長・マコも「いやー、僕も見たことないですね」。
そして二人の視線を一気に集めるりゅうやん「あれ?案内してませんでしたっけ??笑」
そんなイケメンの笑顔にツッコみをいれつつ、飲んでみると、これまた美味し!「なんじゃこりゃー!?」一同悶絶合戦(笑)
穏やかながらもほのかにマスカットのような香味に、次の瞬間には一気にキリッとキレるドライ感!
次第に鼻から舞い戻るアフターフレーバーがとても爽やかで心地よい。
そして何といっても凄いのがこのミネラル感!甘・酸・旨・渋・苦のさまざまな要素が舌を刺激しているのがわかり、
それらすべてが舌の上でバランス良くまとまっていくこの感覚…、不思議だけどとっても面白い!!
洗練されたスタイリッシュさだからこそ感じられるこのミネラルフレーバー、これはヤミツキですねー!
ちなみにお燗でもイケますね!口当たりもやわらかに、旨・酸が幾分か増してきてとてもイイ感じ!
個人的には、一度温度をあげた後に常温まで戻ってきた温度が好みかなー。
繊細な料理からオカンのおかずまで幅広く良さを引き立たせてくれますよ!
それにしても、こんな銘酒を隠していたなんて…。まったくけしからんイケメンだなりゅうやんは(笑)
辛口ツウの方にこそ飲んでもらいたい辛口酒!りゅうやんの笑顔に免じてぜひ飲んでやってください!
原料米 | 山形県産 美山錦 |
精米歩合 | 50% |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.6 |
度数 | 15度 |
蔵元 | 奥羽自慢株式会社 (山形県) |