ピリッと辛味を含んだシードル、クセになる味わい!
リンゴ(ゴルドラッシュ80%、トッパス20%)、樹齢20年。
収穫後、破砕・圧搾。醗酵の始まったモストに、
フレッシュの唐辛子2種(スイートチリ、ハバネロ)を加え、醗酵が終わるのを待つ。
遅れて収穫したリンゴ果汁を加えてボトル詰め。瓶内2次醗酵。
スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。唐辛子の辛みが、
リンゴの甘みを引き立ててくれる、個性的なシードル。
こちら、友人のワインバーで呑みました。
他のお客様が「おぉ!ゴホゴホ(咳き込む)」、「すごっ、スパイシーでクセになる味だ」と
声が聞こえてきて思わず注文、香りからスパイシー!なんだこれ!!
二種類の唐辛子の刺激、そこにシードルの香味、唯一無二の味わいにハマってしまった。
辛味は後引かないので、クセになる。中華や焼き鳥など、合わせたい一本、ほんとうまいです。
膨大な知識量と創作意欲をそのまま具現化した、オリジナリティ溢れる瓶内2次醗酵シードル。
ボルツァーノからアディジェ川沿いに南へ30㎞、エーニャ(ノイマルクト)の町。
若くから植物学者として大学に勤務し、植物を主体に自然環境、菌、酵母などを、
専門的に研究してきたという異色の経歴を持つフランツ エッゲル。1994年に大学を退職後、
父が続けてきたリンゴ栽培農家を引き継いだことを契機に、シードルの追及へ没頭していく。
フランツは、これまで自身が学んできた知識と経験をもとに、薬品類の代わりに多種の薬草からとった
煎じ液を利用することで、果樹では非常に難しいとされる無農薬、無肥料栽培を実践している。
自ら収穫したリンゴを用いたシードルの醸造、、、。当初は試行錯誤であったものの、追及心の高い彼。
フィルターの使用をやめ、オリ引きの回数を減らし、オリによって原酒が守られる状態(シュール・リー)を維持する事で、
完全にSO2の添加を行わない瓶内2次醗酵のシードルを造りだすまでに至る。
オリとともに保管することで、原酒自体が守られる=酸化に対して抵抗を持つ、という考えのもと造られたシードル。
シンプルにリンゴだけで造ったものはもちろん、リンゴと一緒に収穫されるカリン(mela Cotagna)を加えたものや、
リンゴ果汁にサンブーカ(Sambuca=ニワトコ)の花を加えて一緒に醗酵させたものなど、、、
彼の創作意欲には驚かされてしまう。
りんご品種 | りんご(ゴルドラッシュ、トッパス)、唐辛子(スイートチリ、パラペーニョ) |
度数 | 6.1度 |
産地 | イタリア アルト・アディジェ |
タイプ | シードル |
生産者 | フランツ エッゲル |