ザル漉しにごり酒 玉栄80%バージョン!
純米酒造りを志した五代目・蔵元は、平成18酒造年度からは醸造用アルコール添加を廃止し、
全量純米蔵としてすべての日本酒を純米酒に変えました。
それは何も特別なことではなく、米で造ったお酒が日本酒であるという原点に返っただけのことと捉えてます。
五代目の梅津雅典社長と初めてお会いしたところは、日本酒のイベント会場でも、飲み屋さんでもなく、
梅酒酒造さんの休憩室でもなく、梅津酒造さんの室(むろ)の中でした。
一心不乱に麹の手入れを行い続ける背中を見つめ、10分間は顔を見ずに話しをさせて頂きました。
汗が滲み始めた頃、ようやく手入れを終えた梅津社長さんと対面。お酒に対する情熱や愛情、室で味わいました。
小さな蔵元でしか造れないお酒がある、背伸びをするのではなく現状をしっかりと見つめ、夢を見る。
男の夢と書いて「ロマン」と読む、梅津社長と話しをしているとロマンを感じます。
当店も梅津社長のロマンという船に乗せてもらう事となりました。
その夜に梅津社長と飲みに行く事になり、梅津社長が「紹介したい人がいるんだよ、頑張ってる人だよ!」と。
そこで出会ったのが、山陰東郷の福羅くんでした。彼とは同じ48年組、遅くまで酒談義をさせて頂きまして、
梅津社長さんとのお取引を始まる前にスタートさせて頂きました。
その事を梅津社長は「福羅くんの所も始めてくれたんだね!有難う!!」と。男っていいな~って思う瞬間でした。
こちらは、玉栄の精米歩合80%バージョンとなります。
火入れをしっかりとしてあります、ガス感は無し。だから安定したこの味わい。うますぎ!
米の味が100%で押し寄せてくる、そして玉栄特有のカチッとした真面目な表情がまた良いのよね!!
いやー、これ素晴らしいきもと純米です。余計な香りは無し、ただただ米のエキスを純粋に味わうのみ。
しかも、60%のものと比べて、その存在感が大きい印象ですね。
やや複雑な味わい、甘みと旨味、少々の苦味が入り混じって、これまた面白い。
常温でも素晴らしい表情を見せる、笊バージョン。しかしやはり熱めの温度が最適ですねーー。
熱めにあてることにより、カチッときまってた表情が緩み、米から滲みでる甘みを感じるようになる。
そして酸っぱい酸味じゃなく、味酸という感じの旨みに寄り添う酸がまたキレまで一気に持っていく。
これぞナチュール!!! あーーー、幸せ。
原料米 | 鳥取県産 玉栄 |
精米歩合 | 80% |
日本酒度 | --- |
酸度 | --- |
度数 | 21.0度 |
蔵元 | 梅津酒造 (鳥取県) |