日本酒と焼酎のいいとこ取りハイブリッド酒!
当店があります長岡市より車で約40分に位置する柏崎市に蔵を構える、阿部酒造さん。
柏崎の名山、米山より湧き出る水と、地元で収穫される酒米を使用して造られるこだわりの蔵元。
製造技術や設備を着実にレベルアップし、また優秀な蔵人も増え、いま日本で勢いのある若手蔵として知られてきています!
「あべ」シリーズの新商品「あべ+(プラス)」、発進!
こちらは、日本酒の発酵途中に自社の酒粕からできた焼酎を投入した、「柱焼酎仕込み」の日本酒!
純米酒と蒸留酒(焼酎)のいいとこ取りのお酒です。
【柱焼酎仕込みのはなし】
柱焼酎仕込みとは、酒粕を蒸留して粕取焼酎を自社で製造し、それをもう一度醪に加えて日本酒を造ることを言います。
つまり、阿部酒造で阿部酒造の酒粕を使って焼酎を製造して、それを阿部酒造のお酒に加えてまた日本酒を造るということ。
このプロジェクトのために、「蒸留機」を導入したとのこと!その価格を聞いてかなりびっくりでした!(笑)
そのため、原材料には「単式蒸留焼酎(自社製造)」というワードが追記されます。
吟醸酒や本醸造酒等でいうところの「醸造アルコール」と同じ記載場所ですね。
『あれ?でも焼酎を加えているのに清酒(日本酒)と名乗っていいの??』という疑問が浮かびましたが、
裕太氏に確認すると、「
自社製造の粕取焼酎であれば醪に加えても『日本酒』って名乗って良いんです!」とのこと。
ただし、粕取焼酎を用いた柱焼酎仕込のお酒は特定名称が名乗れません。
でも、普段から特定名称にとらわれない酒造りをやっている阿部酒造としてはそこは全く問題なし!
何よりも、アップサイクルで生まれ変わった新しい日本酒!ってとこが面白くてテンション上がりますよね!?
【テイスティングコメント】
「今回は入り口から焼酎由来のキレを出すことを目指した」と話す裕太氏。
お酒を搾る直前に酒粕焼酎を加えることで、焼酎の風味をしっかりと表現!
ファーストアタックではあべ純米らしい甘旨ジューシーさを確かに感じますが、
次の瞬間には酒粕の風味が口内にぶわっと一気に広がって、アフターには焼酎らしいスッキリドライな余韻が程よく続きます。
面白いのは、日本酒と酒粕焼酎のそれぞれの風味がしっかりと味わえて、全く喧嘩してないところ!
しかも精米歩合は45%と純米大吟醸規格でとっても贅沢!だからGOLD!!改めて日本酒の発酵の面白さを思い知りました(笑)。
裕太氏がテンション爆上がりなのがわかります!(笑)
裕太氏談:天ぷらなどの揚げ物と非常に相性が良いのでは?と考えています。いや、マジで至高です!
↑これ、わかります!焼酎風味のスッキリドライさで揚げ物にもばっちり合いますね!もちろんお酒単体でも楽しめます。
良く冷えた状態でも美味しいですが、常温くらいまで温度があがっても、また違う表情を見せてくれます。
ぜひいろいろな温度帯で楽しんでみてください。「あべ」ファンの方は必飲!それ以外の方もぜひ!
【銘柄名「あべ+(プラス)」に込められた意味】
(1) 自社で出た酒粕から製造した粕取り焼酎を発酵中の日本酒にプラス。
(2) 純米酒の良さと、蒸留酒である焼酎が融合。従来のあべシリーズに新しい味わいをプラス。
(3) 阿部酒造の酒造りをさらに前進させるという意味でのプラス。
(酒税法上、柱焼酎仕込みのお酒は“普通酒”規格となります。)
原材料 |
米(国産)・米麹(国産米)・単式蒸留焼酎(自社製造) |
原料米 |
新潟県産米 |
精米歩合 |
45% |
日本酒度 |
(非公開) |
酸度 |
(非公開) |
度数 |
13度 |
蔵元 |
阿部酒造 (新潟県) |