自然の営みを大いに感じる味わいと肉厚な出会いが染みこんだお酒!
ふとした会話から知り、気になり、気がついたら飲んでいて、すっかり虜になっていた。
ナチュラルとはこのような酒のことを言うのだろう... 素晴らしく旨い。
久米桜のきもと造りで大事にしているのは「山の空気を吸わせること」。
酒母室の窓を大解放!もちろん空調はありません!
お酒の味わいとともに自然も一緒に感じてほしい、という蔵元の想いが込められています。
「田の神様」とは、鹿児島や宮崎など九州の一部地域で、田んぼの隅っこにおいてある石像のことで、
山からおりてきて田んぼに宿る神様だそうです。
蔵元がとある古美術道具屋さんの隅っこに静かに佇むその姿を見て、その魅力と表情、立ち振る舞いが気になり気になり…
なんと翌日には実際に購入してしまったそうです!そして、自分が世話をしている田んぼの片隅にそっと鎮座。
そしてラベルにもそのままご登場いただいたそうです!
今回使用した原料米「強力」は、黒ぼく土壌という火山灰が多く混じり有機成分を多く含んだ自社田産のもの!
そこにダイレクトに流れ込むのは、冷たくて冷たくて扱いも若干苦労するというミネラルたっぷりの湧き水!
それらを用いて、山陰吟醸造りで醸したお酒です。
飲んでみてまず驚いたのは、15度というアルコール度数を感じさせないようなその軽やかさ!
柔らかく穏やか、爽やかでさらさらと、でも力強く凛としてキリッとした旨味!
枯れた感じもしっかりと、キラキラした旨酸味の中にもふんわりとコクある甘みが感じられ、スイスイ~っと盃が進みます!
もちろんお燗でも軽やかさは健在!グーーンと伸びた米の旨味とのコントラストがまた美しい!!
そして、旨味・甘味等のひとつひとつがとにかく複雑(良い意味で…笑)。
舌だけで味わっているというよりは、カラダ全体で味わいを感じている、という表現がぴったり!
これがまたじわじわと不思議で楽しくて、ほんといつまでも飲んでいられる感覚なんです!
自然の営みを大いに感じる味わいと肉厚な出会いが染みこんだお酒。
そんな想いを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
原料米 |
強力 |
精米歩合 |
60% |
日本酒度 |
+12 |
酸度 |
2.2 |
度数 |
15度 |
蔵元 |
久米桜酒造 (鳥取県) |