キレイな果実味と酸が心地よい!
醸造中に醗酵がうまく進まなかったワインを、翌年のヴィナッチャを再浸漬(Ripasso リパッソ)して造られる
再生工場のようなこのワイン。今回は 2020年のリトロッツォロザート、1 つのタンクで残糖がかなり高い状態で醗酵がストップ。
1年間そのまま熟成させてから、2021 のリトロッツォロッソを圧搾後、そのヴィナッチャをリパッソしたことで醗酵が再開。
21年のヴィナッチャには元気な酵母と健全な果皮、結果醗酵は無事に進んだといいます。
非常に軽やかなロッソの魅力的な飲み心地と、アレアーティコの持つ柔らかくの香りのあるフォルムが共存する、
リパッツォとは思えないほど魅力的なワインになりました。
アレアーティコ主体、サンジョヴェーゼ、メルロー、プロカーニコ。
アレアーティコ由来の香りの高さと心地よさ、サンジョヴェーゼやメルローの持つ旨味、
そして個人的には、シラーのようなピリッとした胡椒のようなニュアンスを感じます。
全体的にキレイな流れの中に、チェリーのような甘みのある香りもあり、
そして何よりも飲み心地の良さには脱帽です。
葡萄品種 | アレアーティコ、サンジョヴェーゼ、メルロー、プロカーニコ |
度数 | 12度 |
産地 | イタリア ラツィオ |
タイプ | 赤 |
生産者 | ジャンマルコ・アントヌツィ |